院長ブログ
2013.10.09
これからの重要な疾患について
21世紀もすでに13年が過ぎ去った今、京都大学の山中教授をはじめとして、多くの医学者達は、今までの治療法では解決できなかった疾患に対して、細胞レベルを再構築するという手法で、新しいかつ安全な治療を行おうとしているが、精神疾患以外で、今後の重要な疾患として注目すべきは、「糖尿病、肥満症、ガン、慢性閉塞性肺疾患、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎」が挙げられると思う。
この中でも「糖尿病」と「肥満症」は今まで行われてきた栄養管理や食事指導、運動療法指導などの内科的な方法から、「内視鏡による胃スリーブ形成切断術」と「ルーワイ吻合再建術」の併用術に変わっていくように思われる。内科的なアプローチから外科的なアプローチへの発展である。
実際、肥満症の多い「アメリカ」では、もはや、B.M.I.が37.5以上の患者で、HgA1cが8.0以上の患者には、まず、上記のような手術が第一選択となっているのである。昔、大関をしておられた「小錦」さんもこの手術を受けられた。その結果、104kgの減量に成功しておられる。
悲しいかな、現在、日本では、この一連の手術には、「健康保険」の適応がない。さらには、この手術を内視鏡で実施している医師は極めて少ないのである。ただし、この手術の達人は存在しておられるし、実際に多くの手術症例ももっておられる。大阪には、その弟子さんがいるらしい。一度、お会いしてみたいものである。
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