院長ブログ

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2013.10.30

小児用肺炎球菌ワクチンが変わります。

 肺炎球菌は、小児感染症の主要な起炎菌のひとつであり、肺炎球菌感染症は髄膜炎、菌血症、菌血症性肺炎などの侵襲性肺炎球菌感染症や中耳炎などの非侵襲性肺炎球菌感染症まで多岐にわたる感染症を引き起こす原因菌となります。
特に、肺炎球菌性髄膜炎は、幼児期や小児期の子供達にとって、重篤な急性疾患であり、ワクチンの普及前の日本では、毎年約200人の子供たちが罹り、尊い命が奪われたり、後遺症に悩まされてきました。

この肺炎球菌に対して、現在、日本を始め、多くの先進諸国では、積極的にワクチン接種を実施しております。
このたび、日本で使用されるワクチンが肺炎球菌の7種類対応のもの(7価)から13種類対応のもの(13価)へと変わりました。

今まで以上により一層、対応する範囲が拡がりました。

どうぞ、かわいいお子様(ただし、6歳以下に限ります。)にお早目の接種をしてあげて下さい。

2013.10.09

これからの重要な疾患について

21世紀もすでに13年が過ぎ去った今、京都大学の山中教授をはじめとして、多くの医学者達は、今までの治療法では解決できなかった疾患に対して、細胞レベルを再構築するという手法で、新しいかつ安全な治療を行おうとしているが、精神疾患以外で、今後の重要な疾患として注目すべきは、「糖尿病、肥満症、ガン、慢性閉塞性肺疾患、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎」が挙げられると思う。

この中でも「糖尿病」と「肥満症」は今まで行われてきた栄養管理や食事指導、運動療法指導などの内科的な方法から、「内視鏡による胃スリーブ形成切断術」と「ルーワイ吻合再建術」の併用術に変わっていくように思われる。内科的なアプローチから外科的なアプローチへの発展である。

実際、肥満症の多い「アメリカ」では、もはや、B.M.I.が37.5以上の患者で、HgA1cが8.0以上の患者には、まず、上記のような手術が第一選択となっているのである。昔、大関をしておられた「小錦」さんもこの手術を受けられた。その結果、104kgの減量に成功しておられる。

悲しいかな、現在、日本では、この一連の手術には、「健康保険」の適応がない。さらには、この手術を内視鏡で実施している医師は極めて少ないのである。ただし、この手術の達人は存在しておられるし、実際に多くの手術症例ももっておられる。大阪には、その弟子さんがいるらしい。一度、お会いしてみたいものである。

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